こんにちは。つっちーです。簡単な経歴はこんな感じです↓
・機械、IT系の弁理士 ・大規模特許事務所、中規模特許事務所を経験 ・知財業界でのキャリア相談を受付けてます →キャリア相談ある方はTwitterでDMください https://twitter.com/messages
・弁理士試験ってどのくらい大変なんだろう
・弁理士試験のリアルな合格体験談が知りたい
・何時間くらい勉強したらいいのかな?
今回はこんな疑問↑にお答えします。
私の職歴はこんな感じです。
- 日系大手メーカー(JTC)技術者
- 大手特許事務所
- ITエンタメ系ベンチャー
- 中小特許事務所(←イマココで勤務弁理士)
先日こんなツイートをしました。
もうちょっと深堀りして、弁理士試験合格に必要な勉強時間について書いていきます。
弁理士試験の科目
まず最初にですが、弁理士試験の科目と日程はこんな感じです。
- 短答試験(毎年5月下旬ごろ)
- 論文試験(必須科目、毎年7月上旬ごろ)
- 論文試験(選択科目、毎年7月下旬ごろ)
- 口述試験(毎年10月下旬ごろ)
受験から合格まで(体験談)
受験から合格までこんな感じでした。
- 6年間で5回受験
- 論文の選択科目は免除(大学院卒)
- 2年目はメンタル病んでて受験せず
年次 | 短答試験 | 論文試験 | 口述試験 |
---|---|---|---|
1年目 | ×(14点) | ||
2年目 | -(病んでて受けず) | -(病んでて受けず) | -(病んでて受けず) |
3年目 | ×(20点) | ||
4年目 | 〇(41点) | ×(特許1点足りず) | |
5年目 | -(免除) | ×(意匠足切り) | |
6年目 | -(免除) | 〇(点数覚えてない) | 〇 |
3年目~5年目が一番集中して勉強していました。
あとの年次はダラダラと勉強していました。
勉強時間の目安
ネットで拾ってきた情報によると、↓こんな感じでした(LECは情報見つけられなかったので、見つけた人は教えてくださいw)
- TAC情報:2000~3000時間
- アガルート情報:3000時間
- スタディング情報:3000時間
- 資格スクエア情報:3000時間
- リーガルジョブボード情報:3000時間
私の勉強時間は、ちょうど3000時間くらいだったので、そんなにハズレてない数字だと思います。
より細かく言うと、4年目の担当試験を合格した年までで1700時間、5年~6年目で1300時間です。
4年目の試験で1点差で論文試験が不合格で、1点だけのために1300時間も追加で時間を費やしたことになります。このわずか1点の中に何十人もいます。試験では1点を追い続けることにこだわってください。
私の合格した時代の平均受験回数(特許庁データ)は、約5回、直近の特許庁のデータをみても約4回だったので、平均的に合格するまで4~5年はかかる試験といえます。
もちろん1年で一発合格する人もいます。
合格までにかかったリアルな年数(同期&知り合い調べ)
弁理士試験の合格者の同期や職場の知り合いなどからヒアリングした結果をまとめてみました。
名前 | 合格までにかかった年数 | 学歴 | 2022年現在の職場 |
---|---|---|---|
Aさん | 1年 | 旧帝大理系院卒 | 特許事務所 |
Bさん | 1年 | 不明 | 企業知財 |
Cさん | 5年 | 理系院卒 | 特許事務所 |
Dさん | 6年 | 理系院卒 | 企業知財 |
Eさん | 6年 | 旧帝大理系院卒 | 特許事務所 |
Fさん | 6年 | 私立法学 | 特許事務所 |
Gさん | 10年 | 私立理系 | 特許事務所 |
Hさん | 20年 | 私立理系院卒 | 特許事務所 |
弁理士試験は独学でもよいか?
勉強によほど自信がある人や、やむを得ない状況がある人を除いて、独学での受験はおすすめしません。非効率な勉強は辛い期間を長くするだけです。いかに早く合格するかに焦点をあて、効率よく勉強するために受験機関を活用するのがベターです。
弁理士試験の受験機関は次の5つです。
- “>LEC
- (初回受験合格者の)5人に4人がLEC出身、だそうです。”LEC出身”というのが、講座1回受けただけでもカウントされてそうですが笑、それでも周りの弁理士友達、同僚の話を聞いててもダントツLEC出身者が一番多いです。費用はお高めですが、そこをクリアできれば間違いないと思います。
- TAC
- LECよりも費用がお安め。同期合格者の中にぽつぽついたけど、全然LECより少ない
- ” target=”_blank”>資格スクエア
- 同期合格者の中では、資格スクエア出身の人は、TACより少し少ないくらいのイメージ。最近でてきた予備校なので、認知はまだまだかなと。ただ、オンラインコンテンツが充実しているので、オンライン中心に学ぶ&費用をLECよりも抑えたい方はおすすめ。
- ” target=”_blank”>スタディング
- 価格がかなり安いのは魅力だが、同期合格者の中では、スタディング出身の方はまだ見たことない。
- ” target=”_blank”>アガルートアカデミー
- 情報なし
最後に
お金の問題など、個別の事情はあると思いますが、価格ではなく、どの講座が効率良く早く合格できそうか?という視点で受験機関を選んだ方がいいと思います。
たまに、お金が出せないわけではないのに値段で受験機関を決める方がきますが、正直おすすめしません。
“最短で合格に届くのは、どの受験機関か?”という観点だけで選ぶのを強くおすすめします。苦しい期間は短い方が絶対いいです。時間と精神的ストレスの抑制をお金で買うイメージです。
受験すると途中で受験機関を変えるのは難しいので(特に論文試験とかは教え方が全然違う)、どの機関を受講するか最初によく悩むといいと思います。
弁理士試験の受験を考えている方、既に受験勉強を始めている方、本当に応援してます(^^
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